小説を読む時、何を基準に選んでいるだろうか?
推理小説やノンフィクションといった自分の好きなジャンルばっかり読んだりする人もいるだろうし、都度探して面白そうな本を読む人や、好きな作家が書いた本しか読まない人もいるはずだ。
読書が習慣となってから約20年、読んだ本は約800冊以上の私が、自分のためになる小説の選び方とおすすめな小説を紹介する。
Contents
小説の選び方
その時の自分の状況を考えて選ぶ
具体的には
- 職業
- 精神状態
上記の2つの要素を関連づけて選ぶ。
そうする事によって
- 驚くほど本の内容が頭に入ってくる
- 悩みや葛藤している事があれば共感できる
- 現在の自分の置かれている状況に絶望的に感じていても、気持ちを落ち着かせる事ができる
- 挑戦する気持ちがわいてくる
- 本の内容にでてくるセリフや振る舞いが勉強になる
- 自分の状況と重ね合わせ、客観的に自分を分析する事ができ、見つめ直す事ができる。そうすると気持ちが楽になる。
では、具体的に紹介していく。
やる気を出すために選ぶ小説
会社員の人
下記の本は、会社員が故の葛藤、悩み、また実態が良くわかる。職種が違えどサラリーマンの方にはかなりおすすめだ。かなりの共感を得られる。
学生・フリーター編
自分の進路や未来について悩んでいる。自由な時間だけはあるが特にやりたい事もなく、また面倒くさいし何もやる気がおきない。そんな自分にモヤモヤする。
そんな時、下記の本を絶対読んだほうがよい。若くて、自分に迷いがあればあるほど必ず読んだ方がよい。
精神的に手助けとなってくれる本となるはずだ。
心にエネルギーを注入でき、魂が熱くなっていく……
そして行動力にもつながってくる。
現実が嫌になり、疲れて病みそうな人が選ぶ小説
これは現実に実際存在する世界だろうが、一生自分はその世界に関わらないなという小説を選ぶのがベストだ。
基本的にはハードボイルド小説を読むと良い
超おすすめなのは、「船戸与一」
主にハードボイルド小説だ。非合法員や破壊者、殺し屋、傭兵、賞金稼ぎの世界を描く事が多い。
綿密で、生々しい表現が多く、現実的な印象を受ける。
しかしあなたを非現実的な世界へ導いてくれる事は間違いない。
読んだ後は、かなり熱く、強い気持ちになり、現実の小さな悩みなど吹き飛ばしてくれる!
もう病んで、精神的にやられてしまった人が選ぶ小説
この状況の人は精神的にやばいので、さらに自分に追い打ちをかけてとことん病みそうな本を読むと良い。
私の実体験だが、精神的にやられている状態で、さらに病みそうな本を読むと「ああ、同じ様な病んでいる人がいるんだ」と思い気持ちが楽になり、不思議な安堵感を味わう事ができる。
暑い時に熱い物を食べる理論と同じなのかもしれない。
選ぶべき本は、ドストエフスキーと太宰治の本。
恐らくドストエフスキーと聞いて「罪と罰」を思い浮かべた人が多いと思う。確かにこの本も病んでいる人にはいいと思うのだが・・・
しかしおすすめなのは「地下室の手記」だ。
社会に馴染めず、また他人とうまくやっていけない男が20年間地下室に籠り、世の中の社会の在り方について、綴られている手記。
病んでいるあなたは恐らく共感を覚える事の方が多いだろう。
読んで病み度のレベルをアップさせよう!
太宰治は、「人間失格」
第153回芥川賞を受賞した、又吉 直樹さんが大好きなのは有名だ。
私は「人間失格」を読んだ後、太宰治の墓参りに行った。
お墓は東京都三鷹市にある。是非行ってみた方がよい、もちろん「人間失格」を持って行き、読みつつ気持ちを高ぶらせながら行くとよい。
ちなみに太宰治の墓の近くには、森鴎外の墓もある。
「太宰治の墓」
「恥の多い生涯を送って来ました」で始まる。主人公の心の葛藤の描写を読むと、共感、違和感、様々な印象を受けるだろう
自分が頭が良くなったと錯覚させ、根拠のない自信をつけるなら推理小説
推理小説を読むた度に、自分がまた頭が良くなったんじゃないかと充実感を味わえる。
多角的な視点で物事を見る事ができるようになるし、かなり深読みをするクセがつく。
おすすめ推理小説は、森博嗣や東野圭吾、綾辻行人だ。
行動力をアップさせたいなら歴史小説
どういう事かと言うと、歴史小説を読むと主人公のゆかりの地に行きたくなってくる。
このように歴史小説は、行動力をうながす要素がある。
またどこかへ出かける場合でも、その地の歴史を知っておくとさらに充実した旅にもなるはずだ。
おわりに
このように状況に応じて、小説を上手に利用していきたいものだ。
小説はまさに人生のパートナーだ。