高い天井の日本家屋の独特の雰囲気、光が当たらず昼間でも全部はっきり見えない暗闇の部分。
何かがいそうで、なんか怖い……空間の怖さ。
何かがいると思うから、暗闇がこわくなってしまうのか。
見えない物への恐怖心。
「何とも言えないつかみどころのない不安感や恐怖感」を感じる。
文字はそこまで多くなく、淡々と始まり、淡々と終わる。
最後の絵がガツンと目に焼き付いてしまう。声を上げてしまう子供もいるかもしれない。
Contents
「いるのいないの」
当然子供にもおすすめだけど、大人が読んでも何か感じるかも。
テレビでも紹介されたことのある「怪談えほん」
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いるのいないの世間の評判は?
Amazon
- 5つ星のうち4.2
- レビュー73件
楽天
- 5つ星のうち4.63
- 商品レビュー165件
- ブックスレビュー24件
賛否両論ありますが、実はずっと気になっていたので読まないと気分的に損をするなと感じついに購入して子供と読んだ。
読んだ感想をネタバレ付きで紹介します。
「いるのいないの」登場人物
- ぼく
- ”ぼく”のおばあちゃん
- ネコ(いっぱい)
これだけしかでてこない。非常にシンプルである。
「いるのいないの」ストーリー
「ぼく」はとても古いおばあちゃんの家で暮らす事になった。
その家の天井はすごい高い。上の方には「はり」という、太い木がある。
「ぼく」は、そんな上の方が暗くて高い天井が気になってしかたがないのだ。
ある日、「ぼく」は気になって天井を見ていたら…・・・
窓のよこにすごくこわい怒った男のかおを見てしまった。
おばあちゃんに言っても、そんな人はいるかいないかわからないと言われてしまう。
「ぼく」はこわいと思いつつも、寝る時どうしても気になり上を見る……
ドーンッと現れる・・・・・
ここで終わりになる。
シンプルだがこわい
子供の恐怖の対象でもある暗闇を上手に使い、その恐怖心に拍車をかけるようなストーリーと表現になっていると思う。
何かがいるが、最後まで出てこないので、わくわくどきどきさせられてしまう。
「ぼく」がこわい男の顔を見た事をおばあちゃんに言ったが、おばあちゃんは
「みたのかい。じゃあ いるんだね」「さあ みないから いるか いないか わからないよ」
とあまり取り合ってもらえないのだ。
もうちょっと真剣に向き合ってあげようよ(´;ω;`) と思ってしまう。
またこの本の始まりが、
おばあさんのいえでくらすことになった。とても ふるい いえだ。
となる。
冷静に考えると、小学生くらいの「ぼく」が、バック1つだけ持っていきなりおばあさんの家で暮らすことになったとの事。
- 両親はどうしたのか?
- 何か家庭環境において問題が発生して、遠い田舎のおばあさんの家に引き取られて暮らすことになったのか・・・?
と考えたくなるほど、余計な情報は一切なく、シンプル且つ淡々とした感じなので、またそれが何とも言えない雰囲気を作り出しているのだ。
本の中盤で、「ぼく」が怖い男の顔をみてしまうが、その時はまだその男が出てこないので、物凄い気になり引き込まれてしまう。
「え、何。どんな男を見たんだよ」と思ってしまった。
そしたらこれがあらわれた (;´Д`A “`
怖い話が苦手な人はこちらをチェック
【おすすめ絵本】 愛くるしいキャラクターで子供の心をわしづかみ
この本の著者は京極夏彦氏だ。
調べてみると、他にも絵本を出していた。
気になる人は要チェック。
やはり子供は、怖がりながらも「こわいはなし」が好きなものである。