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トラック運転手が取得するべき資格【給料アップ】


  • トラック運転手になりたいが、必要な資格や、持っていると有利な資格ってあるの?

上記のような疑問を解決する記事の内容となっております。

この記事を書いた私は、

  • 運送業界に約13年間働いている経験がある
  • 勤務した運送(物流)会社は3社
  • トラック運転手、および倉庫作業員歴 5年半
  • 運送会社での営業職歴 7年半

 

現在は、運送会社で営業職をやりつつ、現場業務(トラックの運転・倉庫作業)もやっております。

私は「運送業界で働くぞ」と決めたあと、いくつか資格を取得してから転職活動をして面接に挑みました。

入社してしばらく後でわかった話てすが、面接時、運送業界未経験でしたが、かなりやる気を認められていたようです。

結果、10分の1の狭き門を突破する事ができました。

未経験でも

資格がある → やる気があると見られる

と効果ありです。

 

トラック運転手になるために必要な資格

「普通自動車免許」いわゆる「普通の車の免許」ですね。これだけあれば、すぐにトラック運転手になれます。

だいたいの人は持っていますよね。

しかし「普通自動車免許」をまだ持っていない人は、、

いきなり「準中型免許」を取っちゃいましょう!

そのほうが、始めからちょっと大きいトラックに乗れるので、お得です!


  • いきなり「準中型」取れるの?まだ普通の車の免許もないのに、、、

スバリ取れます。

また持っている免許によって、運転できるトラックの大きさが決められています。

あたなが運転したいトラックの大きさはどれくらいでしょうか?

その大きさに合った、免許はどれでしょうか?

わかりやすくまとめたので、下の表を見て確認してください。

車両総重量と最大積載量について

車両総重量と積載量 – 全日本トラック協会

表を見ますと、中型免許や準中型免許が追加されました。

それによって、トラックの大きさの規定が細かく分割されました。

意外と知らない方も多いはずです。

いずれは大型免許を取得して、大型トラックに乗りましょう!

そうすれば、トラック運転手として仕事の範囲が広がりますし、給料も上がります。

トラック運転手になるために持っていた方がよい資格

前の章で「トラック運転手に必要な資格」を解説しました。

最低限必要な資格は、「普通免許」or「準中型免許」でした。

この免許に「プラスα」持っていた方がよい資格を紹介します。

フォークリフト

トラック運転手の仕事をしていると、フォークリフトを使う場面が非常に多いです。

「フォークリフトの資格」はある意味必須かもしれません。

また1度取得すれば、更新の必要はありません

フォークリフトの資格ですが、下記の2種類あります。

  • 1トン未満のフォークリフト
  • 最大積載荷重1トン以上のフォークリフト

最大積載量とは、フォークリフトが持てる荷物の重さを表したものです。

運送業界の現場では、フォークリフトの資格を持っている人は、だいたい「最大積載量1t以上」の資格をもっています。

実際、「フォークリフトの免許」と言ったら、「1t以上」の資格を取得するのがあたりまえという感じで、「1t未満」の資格だけで仕事している人は、あまりいない印象ですね。

上記2つは、各々取得のための講義時間等が違います。表にまとめたので確認してください。


御覧のように、条件により講習時間や料金が変わってきます。

だいたい各教習所は、資格取得のためのスケジュールが決まっていますので、好きな日に通い始める事はできません。

しっかりお近くの教習所に確認してみましょう。

下記から「フォークリフト資格を取り扱っている教習所」を確認できます

 

体験談として、私は千葉県市川市の「コベルコ教習所市川教習センター」で取得しました。

当時は「普通自動車免許」しかなかったので、「31時間の4日間、4万5千円前後」の運転技能講習を受講しました。

学科が1日で実技は3日間でした。

学科は、最後に試験があります。しかし心配する必要はありません。

確認小テストみたいなもので、普通にやっていれば受かります。この普通という意味を深く察してください( ´∀` ) 全く大丈夫です!

実技も最終日に試験があります。タイム制限内で決められた細めのコースを走ります。途中で物の移動作業もあります。

不安な人は、心配する必要はありません。最終試験日までに、2日間も練習期間があります。

また私は資格を取る時に、人生初めてフォークリフトに乗りました。けど問題なくできましたので、リラックスして望めばまったく問題ないと思います。

ご参考に資格カードはこんな感じです。最終日にこのカードはもらえました。

カードを見るとわかりますが、同じ教習所で違う資格を取得すると追記されていくので、色々な資格を取得するなら、同じ場所で取得した方がカードが1枚で済みます。

その方がカード数が少なくて済んで、管理しやすいかなと思うのでおすすめです。

 

またフォークリフトの無資格運転は違法となります。

無資格運転は、事業者と運転者の両方が罰則の対象となります

実際、現場ではフォークリフトの運転にすごい慣れていて、上手な方がいたりするのですが、資格をもっていない人がいた事もありました。

何かあったりしては遅いので、業務上フォークリフトを乗る機会がある人は、しっかりと取得しておきましょう。

さらにフォークリフトの資格の強みとして、トラック運転手にも必要な資格ですが、「フォークリフトの運転」の仕事があるので、仕事を選ぶ選択肢が広がります。

資格を取得しておけば、

トラック運転手 → フォークリフト運転の仕事

に転職する事もできます。

ちなみにフォークリフトの資格を履歴書に記載する時は、

「フォークリフト運転技能講習 修了」と書きます。

 

トラック運転手として選択肢が広がる資格

ただトラックを運転してする仕事ではなくて、資格を取得することで、運転手としてステップアップした仕事ができるようになります。

そうする事によって、お給料も高めとなります。

その資格を紹介していきます。

小型移動式クレーン

この資格を取得すれば、クレーンを操作できるようになります。そしてクレーン付きのトラックを運転して、クレーンを使用した仕事をできるようになります。

そうするとどんな仕事内容があるでしょうか?

例えば、

  • 精密機械等の重量物の(運搬・荷積み・荷降ろし)
  • 工事現場の足場材料の(運搬・荷積み・荷降ろし)
  • 大きな植木の(運搬・荷積み・荷降ろし)

その他諸々

このクレーンの資格は、つり上げ荷重(=そのクレーンが吊上げる事のできる最大の荷重のこと)で区別されて、資格が分かれています

しかし「小型移動式クレーン」という資格が、手頃に取得出来て、メジャーな印象があります。

また1度取得すれば、更新の必要はありません

簡単に表にまとめました。

教習所によって、料金等が違います。

お近くの教習所で「免除される講習」も含めて確認しましょう!

また、教習所によって厳しかったり、楽だったりする話をよく聞きます。

あなたが受講しようとしている教習所はどっちでしょうか?

下記から「小型移動式クレーンの資格を取り扱っている教習所」を確認できます

 

体験談として、私はフォークリフトを取得した場所と同じ千葉県市川市の「コベルコ教習所市川教習センター」で取得しました。

正確な講習時間は忘れましたが、4万5千円前後で3日間」の運転技能講習を受講しました。

確か学科が2日で実技は1日間でした。

学科は、最後に試験があります。しかし心配する必要はありません。

フォークリフトと同様に確認小テストみたいなもので、普通にやっていれば受かります。この普通という意味を深く察してください( ´∀` ) 全く大丈夫です!

実技も試験があります。実技は1日だけで、

実技の練習後、すぐに実技試験の流れになったので、そのまま練習で覚えた事をやれば問題なく試験にも合格できます。

当然、クレーンをいじるのはこの時が初めてでした。

不安な人は、心配する必要はありません。

資格カードは、先ほど載せましたがフォークリフトと一緒に記載されています(下図)

 

小型移動式クレーンの資格を履歴書に記載する時は、

「小型移動式クレーン技能講習 修了」と書きます。

 

玉掛け(小型移動式クレーンとセットで取得)

玉掛け(たまかけ)って何?

と思う人もいるかもしれません。

玉掛けとは、「クレーンなどに物を掛け外しする作業のこと」

 

なぜこの資格が必要なのか?

労働安全衛生法により、クレーンでつり上げる荷物の重さに関係なく1トン以上のクレーンを使用し、ワイヤーを掛けたり・荷物をつり上げたりする場合は、「玉掛け技能講習 」の修了者が必要と定められている。

1t未満のクレーンの場合は、「特別教育」を修了となっている。

しかし、1t未満の小さな能力のクレーン等はあまりないため、特別教育は需要が少ない。

迷わず、「技能講習」を受講するべきだと思います。

また1度取得すれば、更新の必要はありません

 

「玉掛け講習」の詳細は下図

教習所によって、料金が違ってくるのでお近くの教習所で確認しましょう!

体験談として、私は玉掛けは「コマツ」で取得しました。

当時の勤め先の会社が予約してくれので、料金はわからないですが、講習は実技が厳しかったのを覚えています。

学科が2日で、実技は1日でした。両方最後に試験がありますが、学科は確認小テストみたいなもので、普通にやっていれば受かります。この普通という意味を深く察してください( ´∀` ) 全く大丈夫です!

実技の試験は練習後、すぐに実技試験の流れになったので、そのまま練習で覚えた事をやれば問題なく試験にも合格できます。

円柱の物にワイヤーを掛けたりして、ユニック車のクレーンの操作をしている教官に合図をだしたりしました。

資格カードは下記のよう感じです。


 

下記から「玉掛けの資格を取り扱っている教習所」を確認できます

小型移動式クレーンの資格を取るなら、玉掛けの資格もセットで取得と考えた方が良いです。

          <セットで取得>

  • クレーン作業 → 小型移動式クレーンの資格
  • クレーンに貨物を掛ける → 玉掛けの資格

玉掛けの資格を履歴書に記載する時は、

「玉掛け技能講習 修了」と書きます。

 

危険物取扱者(乙種第4類)


この資格を取得すれば、タンクローリーの仕事ができます。

さらに言えば、

  • 大型免許
  • けん引免許

もあれば、トレーラー型のタンクローリーも運転できるようになるので選択肢が広がります。

求人欄をチェックすると、タンクローリーのお給料は高めですね。

危険物取扱者の資格は「一般社団法人消防試験研究センター」が主催です。

試験日・料金等の詳細は、一般社団法人消防試験研究センターで確認しましょう。

危険物取扱者の資格は、「甲種・乙種・丙種」に分類されます。

 


「一般社団法人消防試験研究センター」ホームページより引用

危険物取扱者資格の中でも乙種第4類が1番人気です毎年約40万人前後の人が受験しており、合格率は約30%前後となっています。

しかも、乙種と丙種は受験資格に年齢制限もなく誰でも受験可能です。

なぜ人気なのでしょうか?

それは、乙種第4類は可燃性液体(灯油、軽油、ガソリン等)で、生活に身近な石油類の取り扱いがメインなので、様々な職場での需要が高いためです。

例えばどんな仕事ができるようになるのか・・・

  • ガソリンスタンド
  • タンクローリーの運転手
  • 公共施設の設備管理
  • 石油会社

等々

かなり仕事の幅が広がります。

この資格を取得しておくと、仮にタンクローリーのドライバーがダメだったとしても、他の業界に転職という事もできるので取得しておかないと損をすると思います。

やる気があるうちに取得しておくべきかなと感じます。

 

ちなみに危険物の資格は10年に1度の更新です。

特に「更新のお知らせハガキ」等は来ないので、自分で更新時期を覚えておかなければなりません。気をつけましょう!

体験談として、私はおよそ1ヶ月程勉強して、乙4の資格を取得しました。

問題付き参考書1冊を購入して、勉強しました。

正直、試験範囲を全部勉強できないまま、本番の試験を受けました。

過去の出題範囲が多い箇所を選んで勉強し、運も味方したのか、試験では見事に勉強した箇所がおおく出題されたので、合格する事ができました。

実感としては、「勉強期間は1ヶ月半ほど」にした方がいいと思います。その方が確実にすべての範囲を勉強できて問題も繰り返しすれば受かる確率が高くなります。

試験の詳細は下記より確認してください。

ご参考に資格カードは下記のよう感じです。

危険物取扱者の資格を履歴書に記載する時は、

<乙4の場合>

「乙種第4類危険物取扱者免状 取得」と書きます。

「〇種(第〇類)危険物取扱者免状 取得」← 「〇の箇所に取得した種類を記載しましょう。

 

けん引免許


【海上コンテナ(海コン)】


【キャリアカー】

この免許を取ると

  • 海上コンテナ(海コン)
  • キャリアカー

等のトレーラーが運転できるようになり仕事の幅が広がります。

けん引免許単体では、車の運転はできません。

トレーラーはだいたい大型車なので、

大型免許 + けん引免許

の両方の資格を取得しましょう!

 

<けん引免許の詳細は下図です>

 

下記よりお近くの教習所を探して、「けん引免許」を取り扱っているか確認してください。

 

まとめ

「トラック運転手になるために最低限必要な資格」

  • 普通自動車免許
  • 準中型自動車免許

    👇👇👇

大型自動車免許取得して、ステップアップ 👉 給料もアップ

「トラック運転手が持っていた方がよい資格」

  • フォークリフト

   👇👇👇

「フォークリフトの運転」の仕事にも転職可能となる

 

「取得すると、トラック運転手として選択肢が広がる資格」

  • 小型移動式クレーン + 玉掛け ← セットで取得
  • (乙種第4類)危険物取扱者
  • けん引免許

   👇👇👇

トラック運転手としての仕事の領域がかなり広がり、給料もアップ

トラック運転手と資格について書いていきました。

トラック運転手と言っても、持っている資格で、できる仕事内容が色々あります。

無限の可能性が広がります。